バイオマスと街づくり

地球温暖化の原因と言われる温室効果ガス(二酸化炭素が主)の排出(近年にみる異常気象が元とされる災害にもつながる)や限られた化石資源の急速な消費(将来の資源不足を招く)という問題解決のために、社会では様々な取り組みを始めています。発電や動力などのエネルギー、物流に伴う運輸、会社や家庭での省エネルギー化など広い分野に渡って対策を施し、社会全体で温室効果ガスの排出を減少させて、低炭素社会を構築していくことが必要になっています。個人や企業が排出するゴミは焼却処理では温室効果ガスが増え、埋め立て処分では処分場に限界が生じています。私たちの身近な生ゴミを資源として循環して使用していくこと(バイオマス利用)が今必要となってきました。また、その循環システムを構築する事は地域の活性化につながり、雇用の創出にも貢献できることから、政府も様々な支援に動き出しています。

地域活性化と雇用創出へ

バイオマスを利用するには、事業所や各家庭から排出される生ゴミや家畜農家から排出される糞尿、森林に残る未利用材など、多くの有機物を資源化するしくみが必要となってきます。生ゴミからはバイオガスや堆肥などが生成でき、家畜糞尿からもバイオガスが生成可能です。未利用木材は木質チップやペレットに作り換える事で燃料として使用できます。そのどれもが、排出される地域で資源化工場や施設をつくり、エネルギーや肥料として地域で利用していく事が地域のエネルギー問題や雇用問題の解決に結びつくものとなります。

バイオマスとリサイクルの説明図

八千代モデル

バイオマスタウンを典型的な農業地帯である茨城県八千代町で推し進めた場合

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リサイクルシステムの活用と6次産業化

バイオマス資源の元となる生ゴミや糞尿、未利用木材などの排出者とそれを収集・運搬する業者、運搬された排出物をリサイクルする施設、リサイクルした資材、エネルギーを利用する企業・団体などはすべて相互に結びつき、大きなシステムの中にあると言えます。関係する各事業者が個別に対応するのではなく、ひとつの事業会社となる事がこのリサイクルシステムを円滑に稼働し、地域の産業を豊かにしていく事につながります。

特に農業を中心とした地方の地域では、農業だけでは生活が成り立たないのが現状です。バイオマスの元となる有機排出物が多い地方こそ、バイオマスリサイクルを推進し、6次産業化につなげてエネルギー問題や雇用問題を解決したいと思っています。

今できること

グリーンエコ合同会社では「再生可能な、生物由来の有機性資源」が身近にないかと求めた時、レストラン、スーパー、家庭等からの生ゴミ等を焼却や埋め立て等の処分ではなく、有機資源化してリサイクルすることを大学との共同研究から知ることができました。そして「バイオマス資源のリサイクルシステム」を構築し、特許を取得するに至りました。この「バイオマス資源のリサイクルシステム」を社会に広く利用して頂き、循環型の街づくりを推し進めたいと思っています。

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